SHOP LOCAL STREET THE MUSICAL 2018年11月17日・18日@元町ショッピングストリート
1月に渋谷100BANCHのアイディアソンにて、街アートで意気投合した、Out of Theaterプロデューサーの菅波和也さんにお声かけ頂き、構想・作・演出させていただきました。9月27日にプロデューサー陣とお会いし、超高速エクスプレスな実現。短期決戦、こだわりギュッと詰め込みました♪
Out of Theaterプロデューサーは、4名。それぞれのフォルテが掛け算され、Out of Theaterの勢いがあるのがよくわかりました。そして、この短期決戦で新しいことに挑むチャレンジ精神。
角川裕明さんは、ミュージカルの啓蒙に尽力されていらっしゃるミュージカル界の方だからこそ、ミュージカル視点で欠かせないことが的確。いつも丁寧で、受け手側を考えての情報伝達が素晴らしいリーダーでした。清水裕明さんもミュージカル界の方なので、今回は歌唱指導や音楽周り、結果的に何日も深夜までかかったレコーディング収録まで。「Seasons of Love」の指導の際に歌の魂まで伝えて下さってました。菅波和也さんは、マルチw企画書を書くのが早くて上手い印象だったのですが、ご一緒してデザインもできるし、小道具等の製作まで。しかも、店舗交渉やマジックの仕掛けの準備まで何でも。まだまだ引出しが沢山ありそうです。 広屋佑規さんは、演出的には、商店街側との交渉をうまくしてくださり、今回の街中(2階・バルコニー・屋上まで)を使ったプランを実現させて下さいました。その交渉力があるからこそ、実現している企画なのだと改めて感じました。 こうフォルテが掛け算される4人ですが、本番はショー自体の警備・運営も総出でなさっていらっしゃり、そのチームプレーだからこそ、実現され、積み上がってきた企画なのだと気付けて良かったです。
さて、今回のお題:
元町ショッピングストリートの今年のクリスマスイベントのテーマ「愛」「感謝」「ギフト」、もちろんOut of Theaterさんの「ミュージカル」。500mの直線ショッピングストリートをどう演出するか? 5月よりもスケールアップ!
⭐️「構想・作」
1. <仕掛け> 500mを2コースに分け、フィナーレで両コースが合流
パレード式に作品メドレーを楽しむ5月もとっても楽しかったので、そこで感じた観客の雪だるま式を改善すべく、根本的な仕掛けから新しくしてみようと。
7月にイマーシブシアターの実験を行いその思考回路があり、ボストンやNYに点在するストリートパフォーマーを見ながら、実はこの人たちがストーリーで繋がっていたら同時多発的で面白いなあっとストリートパフォーマンスで思っていたことを思い出したりしながら、イマーシブシアターの考え方としてはスタンダードな仕掛けを、ストリートでやってみたい♪っと思いました。
ショーの全体構想と仕掛け・ストーリー作り・選曲・キャスティング・脚本作り・演出プラン作成、そしてもちろん稽古。を冷静に考えると、今回はもう一歩手前でも良かったのですが…、9月27日に初めてプロデューサー陣とお話し、即座にイイね!となり、この方向で爆走することに!狙いは…
・前回以上のお客様がいらしても楽しめる&途中参加でも見やすい(観客の分散) ・観客に観る選択肢がある(イマーシブ的な選べる楽しさ) ・2日間来ても楽しめる(「あっちで全然違うことやってる!見逃してる!どっちも!」 と、2日間来たくなる) ・真ん中の大きなラッピングロンドンバスを活用!(これは、フィナーレに入れたい!) ・元町中華街方面からと、石川町方面からとスタートを2点にすることで両側からのお客さん、途中から訪れた方も気づきやすい ・前回とは違うお店も活用という意味ではフィナーレの位置が変わるのはいいかもっというプロデューサー視点も頂き、フィナーレの場所を変えられる ・キャスト総勢87名を分散させることで個々のナンバーの混雑を避けたり少人数ナンバーも確保し、稽古もしやすくする
<決定案>
A: ファンタジーコース — 子供達から大人まで楽しめる魔法の世界
Friend Like Me – Bibbidi Bobbidi Boo – Step in Time – 自由への扉 – ハクナ・マタタ – 想いを伝えて – ドレミの歌 – 雪だるま作ろう – Let it Go
B: ドリームコース — 夢見る力で見る夢の世界
エメラルドシティ – Popular – American Dream – 僕の願い – Good Morning Baltimore – Dreamgirls – Omigod You Guys – Oh Happy Day – All I Ask Of You
2.<内容> ショーを串刺しするストーリー性を
日常から非日常へのシフト。ディズニーランドに入るとそこは夢の世界!という空間の境目。劇場も入ると気持ちが変わり、最近はプリショー的な助走もありますね。ストリートミュージカルは、フラッシュモブ的に突然日常の中に非日常が登場します。だからこそ、今回はお客さん代表的な3人組を両コースに立てました。「不思議の国のアリス」のアリス、「オズの魔法使い」のドロシーのように非日常の中にいる日常の私たちに近い人たち。お客さんと同様に元町ショッピングストリートに買い物に来たら、号外をもらって!ミュージカルの世界に巻き込まれていく。“共感”を大事にお客さんとショーを紡いでくれる役割にしました。
ファンタジーコースの仲良し3姉妹、アイ・ウタ・ユメは、サンタさんへのプレゼントを探しに来たものの、キャラクターたちに巻き込まれて迷子になったりしながら姉妹の想いを感じる。ファンタジーコース最後はLet it Goで、姉妹の再会。3人とも、歌が上手くて!と思いきや、ダンスもキレキレ。ファンタジーコースの殆どの曲を歌って踊ってくれました♪ 短期間稽古の中、台詞を含めた流れをお浚いできたのは本番直前…でも、元気いっぱい表情豊かに思いっきりミュージカルの世界に巻き込まれてくれる3人の可愛さに虜になった方も多いはず♪
ドリームコースの仲良し3人娘、ハル・ナツ・アキは、クリスマスを共に過ごす常連3人組。タラレバ娘的に、こうしてればー、あーしてればーっと、こーしたらいーのにーっと言いつつ、楽しんでしまう。3人のキャピキャピな楽しいテンションとトークで、このコースについて行きたくなった方々も多いはず。キャラクター設定の際もアイディア満載。誰よりも楽曲数が多い中(コースのソロ・デュエット2曲除き全曲)、歌にハーモニーに振付に繋ぐお芝居に、しっかりとこなしてくれて、3週間の超短期稽古でアッパレな3人組でした!
=企画書より==
この日、この時、この場所で。
元町ショッピングストリートが、ミュージカルストリートに!
そこにクリスマスギフトを探しに、仲良し姉妹3人と、仲良し3人娘が、クリスマスギフトを求めてやってきた。
魔法や愛、夢が詰まったミュージカルの世界に巻き込まれて行く中で、
ここだけのギフトは見つかるのか?
最後にグリーンサンタが、ここをミュージカルストリートにした秘密が明かされる。
「誰かに届けたいその想いこそが本当のギフト」と伝えるため。
ミュージカルに詰まったたくさんの想いが、この元町ミュージカルストリートを光で溢れさせるのだ!
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Photo Credit:
Ayato Ozawa @ayato_ozawa
SATOSHI KODAMA @kodamaaaa10
KENGO HINO@h_kengoR26
DAISUKE ENO@enockey0612
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