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渋谷真紀子:2016 NY/東京/北京

2016年は上半期ニューヨーク、夏に東京、秋冬は北京へ!

一番は、

スリープノーモアチームが創る新作イマーシブシアター 「ピーターパン」に演出助手として、ニューヨークワークショップ公演→北京公演ができたこと!


上半期NYもパズルのようにスケジュールがうまく噛み合い、

とても貴重な経験をさせて頂きました。


「ウェイトレス」ブロードウェイ公演 演出部

遂に!留学前からコンタクトしてた憧れの演出家、ダイアン・ポウラスのブロードウェイ公演稽古現場へ!演出部として、プリプロダクションのスタンドインや小道具管理、オートメーションの大道具移動等をしました。転換も音に緻密なところを肌身で感じ、直感とロジックのバランスが素晴らしい演出ぶりを目の当たりにできた夢叶った現場その♾。


「アリージェンス」の演出家スタフォード・アリマ氏が声をかけてくれ、再び現場に入れることに!ブロードウェイ出演中のキャストも多く、1週間の稽古でリンカーンセンターコンサートを制作。作曲家との打合せやブロードウェイ公演と同じ音楽監督との打合せ、主演の子役二人がFUN HOME出演中だったので、水曜マチネとかぶる時間は代役を務める等、これまたかなり貴重な経験をさせて頂きました。スタフォードは、2018年にシアタークリエで「秘密の花園」演出しましたね。


イマーシブシアター 「ピーターパン」ワークショップ公演 演出助手

中国人プロデューサーが、「スリープノーモア」のプロデューサーの一人であるランディー・ウェイナーに依頼し、北京で開演する検証用に、イマーシブシアターを3作品制作。私は、「ピーターパン」チームで演出助手を務める。その他は、「星の王子さま」と中国の童話だったらしい。約1ヶ月の準備期間(オーディション・キャスティング・脚本作り・美術や衣装打ち合わせ・振付作り)を経て、ワークショップ公演に向け約1ヶ月の稽古。空っぽのアートギャラリーに、テントや海賊船の一部、イケアで買える色々から「ネバーランド体験」を創出。イマーシブシアター は、同時多発的に複数シーンが展開しているので、演出家と手分けして、私もいくつかシーンを演出させてもらえた。タイムコードというイマーシブシアター 創作シートみたいなのを、そのプロの子と毎日検証しては書き換えて、脚本を作り直して、シーン作り直して、相当大変だったけど、開演と同時に同時多発のシーンを手分けして追っていき、トラブル解決していく快感も堪らなかった。そして、3作品のうち、「ピーターパン」だけが、北京での開幕決定!

このご縁は、2年間ボストンでボランティアしたA.R.T.の教育部門で演出していた演出家アレグラ・リボナティ氏が声をかけてくれ実現したのです。振付家や美術家もボストン繋がりで、NY以外の出身ぽいとこがあるのは良かった


ショートフィルム「Luv Connected?!」構想・演出

元々は特定のロケーションを活かして創るサイトスペシフィック作品を作ろうとした。NYで面白い場所探してたら、ココが遠距離恋愛中のカップルの気持ちと通じるところがあるなって思って!ココの公園の遊具を活かし、遠距離恋愛のカップルを題材に、さりげない日々の会話のもつれや心のズレを描きながらも、根底にある愛を描いた作品。遠距離で一番辛いのは、温もりを感じられないこと。MITメディアラボで働く友人が「ハギーブランケット」といって、働くお母さん用に、お母さんが抱きしめてるような温もりを与えるブランケットが開発されていると聞く。それをフックに、物理的距離があっても心理的距離を「繋げる」ことを抽象的に描いた。

抽象的に物

理的距離と心理的距離の中で

、「つながる」キモチを抽象的に描いた作品。

夏は、東京の帝国劇場で上演された「王家の紋章」にて、演出部の音楽担当を

させて頂き、日本人✖️海外アーティストによる新作ミュージカルの現場に携わらせて頂く、非常に貴重な経験をさせていただいた。

TTPさんのワークショップに参加させていただいたのも確かあの夏。


9月ー12月は、たっぷり北京!

イマーシブシアター 「ピーターパン」北京公演 演出助手

9月からアメリカチームは北京で稽古を始め、本来は10月から実際の会場でステージングできる予定のはずが…(イマーシブシアター は、移動時間も大事なので、実際の場所で小道具使って稽古することが本当に大事なのです)何もかもが遅れ、実際の会場に入れたのは

開幕1週間前。しかもトイレもまだない状況の会場…なのに、ピーターパンが空を飛ぶ仕掛けや、人魚たちがアリエルパフォーマンスをする空中遊泳スペース、最後のピーターパン対

フック船長の船の上での戦い等々、リスクを伴う大掛かりな工事が超特急で行われた。開幕直前まで工事する中、私たちも必死にシーン作り。初めて、通訳して頂く立場を経験。でも、通訳不足で、身振り手振りのコミュニケーションや取り敢えず休んでみたり、通訳さんの重要性を痛感した。アメリカチームは、皆んな同じホテルに泊まり、バス移動だったので、衣食住を共にし、美味しいものを食べ観光を楽しんで(最初2ヶ月は稽古できる状況にならず休みが増えたりw)、演出家のアレグラ・リボナティとは、強い絆ができ(途中喧嘩もしたし)、とても濃い3ヶ月間だった!



年末に帰国してからは、

日本の演劇人ひのあらたさんが開催された戯曲を読む会にも参加させて頂き、色々なミュージカル俳優さんにも出会うことができました。



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